身近な薬草


身近な薬草を捜してみました。

25.凌霄花

道を歩いていると時々見かけるオレンジの花「のうせんかずら」。
中薬名は凌霄花といいます。
大きく言って2つの功能があります。
一つは、金銀花と同じような、清熱解表です。
もう一つは、月季花と同じように活血化?調経作用です。
目で楽しませてくれるだけでなく色々な功能があります。



24.金銀花

金銀花はスイカズラの事です。
白と黄色の花がちょうど金銀のように見える事から名付けられています。
漢方では、清熱解毒として、また辛涼解表として使われます。
風邪で喉が痛いなどの時に使う「銀翹解毒散」を始め、多くの漢方に処方されています。




23.紫花地丁

ノジスミレのは中医では紫花地丁といわれています。
清熱解毒の作用がとてもよく、乳腺炎、膀胱炎など多くの感染症に用いられます。
ただ、これを配合した処方は日本ではありません。
中国では有名な五味消毒飲があります。
イスクラ産業から五涼華という健康食品があり、紫花地丁が入っています。




22.蒲公英

蒲公英は要するにタンポポです。
漢方として使用するのは、根の部分だけです。
作用は清熱解毒の作用があり、おできや吹き出物などによく応用されます。
乳汁分泌を助ける作用があります。




21連翹

連翹の花は黄色くて特徴的です。
連なりながら空に向かって跳ねるように咲くのでこの名があります。
漢方薬とては、清熱解毒の作用と、去風の作用があり、銀翹散や荊芥連翹湯などに
配合されています。
風熱型の風邪、急性病、皮膚病などに追うようされています。



20.蓮

蓮は、全身くまなく薬草として利用されます。
蓮根は食品にもなりますが、血を補ったり、津液を補う作用があります。
蓮根の節の藕節は、止血作用があります。
葉は荷葉といわれ、解暑作用、利尿作用として利用されます。
蓮の実は蓮子で、清心作用があります。
蓮子芯は蓮子の中の胚芽で、清心清熱作用もあります。
蓮須は収斂作用もあります。
これだけ色々な部位が漢方薬として利用され、また少しずつ作用が違うというのは驚きですね。




19.蝉退

蝉退とは、その名前の通り、セミの抜け殻です。
こんなものを薬として使おうとした昔の中国人に脱帽です。
今では、皮膚病の漢方として有名な消風散などに使われています。



18.ニガウリ

ニガウリは健康に良いとか、糖尿病の人に良いとか言われ、
日本でもよく食べられています。

中国でも使われますが方剤として使う事は殆どありません。
「中国本草図録」によれば、
苦、寒。清熱解毒。
熱中病の発熱、歯痛、腸炎、炎症性の下痢・血便となっています。







17.ヒイラギナンテン

ヒイラギナンテンは、庭先などによく植えられています。
中医学では「十大功労」と言われています。
虚熱を冷ます力が強いので、結核や発熱性の消耗疾患に使われています。
ただ、日本では使われる事は殆どありません。





16.粳米

粳米は、「うるちまい」。つまり普段食べているお米です。
生薬としてはあまり使われないのですが、白虎湯や白虎加人参湯に使われています。
白虎湯に粳米を入れる理由ははっきりとは分かりませんが、
昔の人が色々と試してみて、やはり入れた方が効果が良いという事だったと思われます。





15.紫蘇

紫蘇は、葉は蘇葉、茎は蘇梗という名前の漢方薬になります。
蘇葉は蘇梗より発散の力が強く、蘇梗は疏肝利気の作用が強くなります。
発散の力を利用して、風邪の初期に使ったり、
疏肝解鬱の力で自律神経失調や更年期障害に使われたりします。
また、解毒、特にカニや魚介類の毒を分解すると言われていますので、
魚介類を食べて蕁麻疹が出るのを防ぎます。
お刺身などと紫蘇を食べるのは理にかなった方法と言えます。
また、安胎作用があると言われています。
紫蘇には抗アレルギー作用があるので、抗体などが原因の流産に効果がある可能性があります。





14.仙人掌

ありとあらゆるものを漢方薬にしてしまう中国文化ですが、
サボテンもやはり漢方薬として使われます。
写真のようなウチワサボテンは、「仙人掌」、
球型または円柱状のものは「仙人杖」と言います。

効能は清熱解毒、行気活血です。
また外用としてやけどなどにも使われます。





13.十薬

十薬は10の役割があるので、十薬と言われます。
重薬という字を書く事もあります。
つまりは、ドクダミの事です。
体内の老廃物を出す作用があると言われ、便秘や尿が少ない方などに適しています。
中国では魚腥草と言われています。





12.鈴蘭

スズランは漢方薬としては殆ど使いません。
強心利尿の作用がありますが毒性があります。





11.白及

白及は日本では「シラン」と言います。
それを言うと、「そんな事はシラン」となど言われ、一瞬、凍ります。
粘性の強い成分の為、止血作用とか傷の修復作用があります。
日本ではあまり使われませんが中国では良く使われています。





10.牡丹

梅、桜とくれば、次はやはり牡丹でしょうか。
牡丹は、血を綺麗にするとか血流を改善する作用があります。
昔から淤血が原因の生理不順によく使われています。
また、打撲などにも有効です。
血液にこもった熱をとるという事で赤味のある湿疹などにも良く使います。







9.桜

梅の次はやっぱり桜です。
桜も漢方薬として使われます。
ただ、中国ではあまり使われません。
そもそも、中国には桜の木が少ないからだと思います。
十味敗毒湯という処方の中に配合されて、皮膚病などによく使われます。



8.梅

梅の実は、烏梅といって漢方薬として使われます。
収斂作用といって、体を引き締める作用があります。
また、安回作用として、回虫に使います。
代表的な方剤が烏梅丸です。
最近では烏梅には抗アレルギー作用があると研究されています。






7.金柑

中国名は金橘です。
胃の働きを良くして消化を助けたり、二日酔いなどに使います。




6.南天

南天の実は咳止めとして日本ではよく使われています。
しかし、中国ではあまり用いられません。
中薬大辞典では「南天竹子」とてし記載されてはいます。
しかし、中国研修でも一度も使われているのを見た事がありませんでした。




5.ネギ

ネギもちゃんとした漢方薬です。
鼻づまりの漢方薬「麗沢運気湯」に配合されて、気の流れを良くし鼻の通りをよくします。
また、傷寒論では陽気が上に昇る載陽の場合に白通湯などに使われています。




4.菊花

菊の花もちゃんとした漢方薬です。
小さい花のものは野菊花と言い、味はとても苦く清熱解毒の作用があります。
大きい菊花で白いものは味は甘く、目の病気によく使います。
大きくて黄色いものは杭菊花と言われ、両者の中間の作用があり最も多用されます。




3.チョウセンアサガオ

学名はダチュラで、花の形からエンゼルトランペットとも言われます。
花が綺麗なので庭先などによく植えられていますが、実は毒性があります。
ですので、子供さんが間違って口にしないように充分に注意する必要があります。
華岡青洲が麻酔薬を作る時に成分の1つとして使用したと聞きます。
中国では喘息などに葉っぱを燃やし、その煙を吸い込む方法があるそうです。






2.柿

柿も漢方薬です。
ただ、使うのは実ではなく、蔕(へた)です。
柿の蔕は柿蒂と言って、昔からしゃっくりによく使われています。
ある中医の先生から耳鳴りにも良いと聞きました。
ただし、耳鳴りはいろいろな原因がありますから単純に柿蒂だけで効果があるとは言えません。




1.カリン

カリンは、咳止めとしてハチミツ漬けなどにします。
中国では「光皮木瓜」といいます。
中国の「木瓜」は日本ではボケの実で、日本では「皺皮木瓜」です。
紛らわしいですね。
木瓜は筋肉の痙攣や胃腸薬として悪心、嘔吐などに使われています。