多嚢胞性卵巣の原因については、まだはっきりとは解っていません。
しかし、現代医学でも、卵巣のそのものの病気というより
一つの体質と捕らえていくようになりました。
多嚢胞性卵巣と関係が深いものに、
糖尿病、高血圧などの生活習慣病があげられています。
遺伝的な要因もあります。
また、体重の増加が原因になる事もありますが、
逆にダイエットなどが引き金になる事も多くあります。
多嚢胞性卵巣の方は高プロラクチン血症の方も多いです。

典型的なPCOSでは、にきび、多毛などがよく言われています。
しかし、実際の患者さんは多種多様で、
色々な原因で多嚢胞性卵巣を引き起こしているように思います。
それは勿論、遺伝的な体質もありますが、
ストレスであったり、ホルモンのアンバランスであったり、
卵巣の機能の低下であったりと人それぞれです。

ですから、多嚢胞性卵巣そのものは一つの病気とするよりは、
漢方的な考えしては、何らかの原因で排卵しにくくなり、
卵巣の周りに汚れがたまったという一つの状態と考えた方が良いと思っています。
このような考え方は、中医学の弁証論治の考えです。

漢方薬としては、卵巣の周りの汚れを綺麗にして、
卵巣の殻を薄くする事は一番大切です。
また、体質などを考えてその人にあった方法で治療する事がとても大切です。

西洋医学的にはホルモンの検査などで多嚢胞性卵巣と診断されていなくても、
漢方的には痰湿などが多い体質で排卵しにくい場合は、
漢方的な治療は多嚢胞性卵巣とほぼ同じになります。



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