月経前のイライラは、月経前症候群 (PMS)と言います。
西洋医学的には、ホルモンのバランスの問題ですが、
漢方では陰陽のバランスの問題と考えています。

五蔵六腑の余った気血は、衝脈という所に注がれています。
そして、衝脈が一杯になるとあふれ出して生理になると考えられます。
ですから、生理前は、衝脈が気血であふれている時期です。

この時に、人によっては、たまった気血が衝脈から他の経絡に逆流する事があります。
これがPMSです。
どの経絡にあふれるかによって症状が違って来ます。

まず、もっとも多いのが胃経に逆流する場合です。
胃経は、口の周りや鼻の横などに分布しています。
ですから、イライラだけでなく、
にきび、のぼせ、吹き出物、口内炎に悩まされる事になります。
生理前になると、やたら甘い物が食べたくなるのもこのせいです。
漢方薬でよく用いられるものは、胃経の熱を制する漢方薬などです。

次に肝胆経に逆流する場合です。
肝は自律神経と関係があります。
特にイライラがひどく、胸が張ったりしこったりします。
漢方では、疏肝利気作用のあるものを使います。

心小腸経に逆流すると、
精神的に不安定になり、突然凶暴になったり、ひどく落ちこんだり
します。
また、不眠、多夢などの症状もおこります。
心や小腸の火を冷ます作用のものを併用します。

PMSの治療方法としては、陰陽のバランスを整える事が大切です。
このため、生理の周期にあわせて漢方を服用する周期療法なども有効です。



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