湿疹

湿疹も肌荒れも中医学的には体内の汚れが皮膚から出ている状態と考えます。
肌荒れの方は、外部からの刺激が引き金になっている事が多いです。
例えばカミソリ、化粧品、下着、紫外線、乾燥などです。
湿疹の場合はこういった外的な刺激がなくても起こるので、肌荒れよりも体内の汚れは多いと考えます。
また湿疹の場合は赤み、かゆみを伴い、中医学的に湿熱の状態と考えられます。
湿熱は、いろいろな部位にたまりますが、特に胃腸(脾胃)と肝に溜まりやすい性質があります。
顔だけに出る場合は肺熱とも関係している可能性もあります。
体内に溜まった湿熱が皮膚から出ているのなら、体内の湿熱をとるような処方を使えば良い事になります。
ただ、実際の治療ではそこまで単純には行きません。
湿熱の特徴としては、舌の色が赤い、苔は厚く黄色い、脈は滑数、もしくは弦数、のぼせ、イライラ、不眠、暑がり、冷たいものが好き、便秘もしくは渋り腹、尿が出にくいなどの症状を伴う事が多いものです。
ですが、実際には湿疹の方でこのような症状を伴うケースはそう多くありません。
確かに皮膚という局所には湿熱があるのですが、体質はむしろ冷えているケースが多くみられます。
例えば、舌の色は淡色、苔は薄い、もしくは厚くても白色で湿ってい。寒がり、手足の冷え、胃腸が弱くてげりしやすい、もしくは慢性の便秘などです。
このようなタイプの場合、胃腸が冷えて消化する力が落ちているパターンです。
運化の力が落ちると、脾胃に汚れがたまります。
これらの汚れが濁飲となり体内にたまります。
濁飲は長期間蓄積されると化熱してきます。
脾胃の濁飲が皮膚に運ばれるまでの間に化熱して湿熱となります。
このような場合の治療は複雑で、清熱利湿のものを多く使うと脾胃を痛め、健脾のものを多く使うと熱を助長します。
ですから、バランスが大切です。
赤みが強い場合は清熱解毒を多く使い、ジュクジュクする場合は清熱利湿を多くします。
湿疹の勢いが和らいで来たら健脾利湿、化痰、消導などの方法を増やしていきます。
食事では消化の悪いもの、まな物に気をつけ十分な睡眠をとる事が大切です。