目の疲れ・眼精疲労
目は中医学的には肝との関係が最も深いと考えます。
ですので、目の疲れ、眼精疲労は肝から治療していきます。
中医学で有名な言葉に「肝は血を受け、よく物を見る」と言われます。
つまり肝に血が沢山あると、目がよく見えるという意味です。
肝の血が不足すると、目が見にくく疲れやすくなります。
ですから、目の疲れには肝を補う事が大切です。
現代医学的にも、レバーにはビタミンAを始め、目に良い成分が沢山含まれています。
肝をもって肝を養うという点からもレバーはおすすめの食品です。
肝を支えているのは腎です。
腎の中には精が含まれています。
また腎陰は体に潤いを与えています。
肝腎同源といって、腎の精や腎陰が肝を養っています。
この点から肝を補うだけでは不足で、腎を補う必要もあります。
そこで考えられたのが「杞菊地黄丸」という、目の疲れで最もよく使う処方です。
飲む目薬とも言われています。
目の疲れがある場合は、血流が悪くなっているケースが多いです。
せっかく杞菊地黄丸を飲んでもあまり効果が出ない場合は、血流を良くする冠元顆粒などを併用すると良いでしょう。
また、紅沙棘という木の美は、目の乾燥を防ぎ、目の疲れに杞菊地黄丸とよく併用します。