更年期障害

更年期障害の原因として中医学では、まず腎の衰えと考えます。
西洋医学で言う腎臓も腎の一部ですが、あくまでも一部で全部ではありません。
腎臟以外では、骨や髪の毛、耳なども腎の一部ですが、ホルモンも腎の一部というか主に腎から分泌されていると考えます。
西洋医学でも腎の上には副腎という部分があり、そこから色々なホルモンが分泌されていますが、中医学では副腎については知られていませんでした。

さて、腎は老化しやすい臟で、腎のはたらきが悪くなるとホルモンの分泌がわるくなります。
腎と心はお互いにコントロールしあっています。
腎の働きが悪くなると心は一生懸命腎を働かせようとします。
そして心と腎のコントロールがうまく働かなくなります。
この状態を心腎不交と言います。
更年期障害はまさにこの心腎不交の状態と言えます。
腎の働きが悪い状態がつづくと、肝にも影響が及びます。
そして最終的には腎、肝、心の三つどもえ的な症状が出てきます。

腎の症状として 性欲の減退 月経の停止、骨がもろくなる、髪の毛がうすくなる
心の症状として 動悸 不眠 汗 ねぼせ イライラ やる気が出ない
肝の症状として イライラ 寒気 熱っぽい 目の症状 あちこちの痛み
などが現れます。
人によって弱い部分が違うので症状の出方も違います。
また腎の不足といっても、陽虚型と陰虚型があります。
陽虚型は冷えやすいタイプで、陰虚型は乾燥しやすいタイプです。
また同時にある事もあります。
治療としはまず腎を補い陰陽を調和します。
肝気の流れをよくし、心火をさまします。
「清心火、補肝腎、調肝脾」
これはある有名な老中医が更年期障害の治療について語ったものです。
私もこの意見に賛成です。