肩こり

中医学的には、筋肉は脾(胃腸の働き)と関係していると考えます。
また、筋(すじ)は肝との関係が深いです。
この事から、肩こりや筋肉痛などは肝と脾の問題が大きいと考えます。
肝は、自律神経やストレスとも関係しています。
ストレスが原因の場合は、首の後ろあたりが固くなる事が多いようです。
この場合は気の流れを良くするような漢方を使います。
肝は血を蓄えています。
肝に蓄える血が不足してくると、肝血不足の状態になり、筋肉に潤いがなくなります。
この時、目にも潤いがなくなり、目の疲れや見にくいなどの症状が伴う事が多いです。
肝腎同源といって肝血は腎水との関係も深いため、腎陰を補うものも考えます。
胃腸が弱く、食べたものが十分に吸収できないと、筋肉を養う事が出来ず肩こりに悩まされます。
この場合は、痩せて筋肉が落ちてくる事が多いです。
また、瘀血と言って血の汚れがたまっていたり、痰湿と言って汚れた水脂がたまっていたりすると、やはり肩こりをおこします。
瘀血がある場合は、脈が渋になり、舌の色が暗紫色になり、生理に固まりが出るなど瘀血独特の症状がある事が多いです。
痰湿がある場合は、むくみやすく、舌が胖大で歯痕があり、苔は厚く、脈は滑になる事が多いです。
また、肩こりの原因が一つではなく、いろいろな原因が混ざり合っている場合、漢方治療も複雑になります。
寝違えなど一時的な肩こりは、漢方を飲むより、針での治療の方が効果が出やすいでしょう。