イライラ

分けもなく、イライラする。
小さい事でも気になり、腹が立つ。
このような場合、中医学的には肝の気の流れが滞っていると考えます。

中医学では肝は、「木」の性質があると考えています。
木は、春になると新しい葉をつけ、天に向かってすくすくと伸びていきます。
この伸びやかな状態が肝の気の流れが正常な状態です。
また生きている木には潤いがあり、硬そうですが、しなやかな性質があります。
もし木の中の水が減って、しなやかさをうしなってしまうと、木は固くなります。
風が吹いた時に、木はしなって、風を受け流す事が大切です。
木が硬いと風の抵抗に負けて、ついには折れてしまいます。
風をストレスに置き換えてみて下さい。
肝の柔らかさが足りないと、ストレスを受け流す事が出来ず、頑固に風に抵抗します。
この時におこる状況が、イライラです。
つまりイライラがおこる原因としては肝の潤い不足と言えます。

この事は陰と陽のバランスからも説明できます。
陰は潤いで、水です。
陽はエネルギーで、火です。
水は火が強くなりすぎないよう、また火は水が強くなりすぎないようにお互いにコントロールしあっています。
もし、このコントロールがうまく行かなくなり、水が不足して火が強くなるとイライラしてきます。
肝の中の火ですから、これを肝火(かんか)と言います。
肝火は上にのぼる性質があり、肝火がさかんだと顔が赤くなります。
この状態が肝火上炎です。
肝火上炎が長く続くと肝火は心に燃え移り、心火がさかんになります。
この時の症状が不眠です

治療方法としては、肝や心に潤いを与えて、肝火や心火をコントロール出来るようにしてあげる事です。
体質や状況によって使う漢方は一人一人違いますので、一度ご相談ください。