不眠

中医学で不眠は、陰と陽の消長がうまくいかない状態と考えています。
陰は静かで静的なもの、鎮静作用があります。
陽は動的で、興奮、覚醒作用があります。
例えて言えば、陽は交感神経、陰は副交感神経と言えます。
この2つがバランスを取りながら、昼と夜で消長していく事により覚醒と睡眠の時間をつくっていきます。
では、陰と陽のバランスはどうやってとっているのでしょうか?
肺は陰の気を右から下にさげています。
肝は陽の気を左が持ち上げます。
これを右降左昇と言います。
陰陽の巴のようなマークは左側に白い陽気がのぼり、右側から黒い陰気が降りるようになっています。

心は腎と互いに交わっています。
心は火、腎は水に例えられています。
水と火はお互いに牽制して、バランスをとっています。
この牽制がうまくいかないと心と腎の気は交わらずバラバラになります。
この状態を心腎不交と言います。
心と腎を結びつけるのは脾の働きです。
脾は体の中央にあり、腎と心の仲人をしています。

このように考えると不眠の原因はさまざまです。
 心火が降りない
 腎水が登らない
 脾の働きが悪い
 肺気がおりない
 肝気が登らない
などを考えます。
中医学では、不眠ならこの漢方といような単純な考えはしません。
まず原因を考え、そして体質、状態によって適切な処方を選んでいきます。