男性不妊

男性不妊の原因としては、精子の問題と勃起の問題があります。
勃起の問題は、本人にとって深刻ですが、射精できれば人工授精が可能です。
また、シリンジ法と言って、自分で精子を紙コップにとって注射器の筒のようなもので膣内に入れる方法があります。
当店でも何人もの方がそれで妊娠されました。
タイミングをとる場合でも、その方法を準備しておくとプレッシャーが少なく、うまくタイミングをとれる事が多いものです。

精子の数や運動率、奇形率の問題の場合、どの部分に原因があるか考えます。
1.精巣(睾丸の問題)
精巣で精子が作られない場合です。
全く作られない場合は無精子症で、TESEなどの手術で精子が得られる場合があります。
顕微下で手術するmicro-TESEという方法が効果が良いので、それが出来る病院を探してみてください。

精巣は中医学では腎の一部と考えますから腎を丈夫にする方法を考えます。
この時に大切なのは、
種 腎精
土と水 腎陰
太陽 腎陽
地面を耕す 活血理気化痰
の4つです。
これらの中から必要なものを組み合わせます。

2.保存の問題
精子は精巣の中では傷つきませんが、精巣から出た状態だと、いろいろな体内の汚れや毒素によって傷ついたり壊れたりします。見た目が良い精子でも、DNAが損傷している事もよくあります。
禁欲期間が長すぎるとDNAが壊れた精子が多くなるというデータがあります。
体調を整え、体の汚れをきれいにすると精子の状態がよくなります。
また精巣の横に精索静脈瘤があると熱がこもり精子の状態が悪くなります。
血流をよくする漢方も大切です。

3.精子の通路の問題
精子を運ぶ通路がつまっていると無精子症になります。
これは一般的には手術が対応です。
ただ、あるお客さんで、ある時は精子はゼロ、ある時は正常という方がありました。
この場合は完全につまっているわけではないので、化痰とか活血化瘀などの漢方で通りがよくなる可能性があります。

4.慢性前立腺炎
慢性的に前立腺に炎症がある方があります。
精液に白血球があるような場合です。
この場合は清熱解毒系統の漢方を使います。
また、このような場合は、抗精子抗体をもっている場合があります。
よく言われている抗精子抗体は女性の抗体が精子を攻撃するのですが、この場合は男性が自分自身の精子を攻撃する自己免疫です。
自己免疫は中医学的にはアレルギーの治療と同じで去風作用のあるものをよく使います。

流産の原因としても精子の質は大切です。
染色体異常がある精子が受精すると、妊娠しないか、妊娠しても流産の可能性があります。
精子の数、運動率が正常でもDNAの損傷率が高い方があります。
ただ、残念ながら精子のDNSを調べてくれる病院はわずかです。