朝起きられない

朝が苦手で、どうしても起きられないという方が沢山あります。
中医学では、体内には陰と陽があり、それが体内を流れ、昼は陽が強く、夜は陰が強く作用しています。
昼と夜で、陰陽の交代が行われます。
この陰陽の交代がうまくいかないと、朝になっても陽気が登らなくて朝起きられないという現象がおこります。
逆に夜になっても陽気が沈まないとなかなか寝付けないという症状が現れます。
この朝になっても陽気が登らないという現象と、夜になっても陽気が沈まないという現象は表裏一体なので、同時に見られる事も多いです。
では、朝になっても陽気が登らない原因は何でしょうか?
一つは、陽気そのものが不足している場合です。
もう一つは陰と陽の交代がスムーズに行かない場合です。

陽気の不足の場合、陽気そのものの量の不足があります。
陽気を作るのは食べたものを吸収する脾と、それをエネルギーとして蓄える腎の作用です。
また呼吸も陽気に関係しています。
陽気の不足を陽虚と言いますが、脾と腎と肺の働きの低下と考えられます。
ですからこの部分の陽気を補う事が大切です。

陰と陽の交代がうまくいかない場合、陽気が上がる力が足りない場合、陰気が降りる力が足りない場合、汚れがたまり、陰と陽の回転軸がさびついている場合があります。
陽気を持ち上げるのは脾と肝です。
脾気虚、肝気虚の場合に陽気を持ち上げる力が足りなくなります。
陰の気を下ろすのば、肺と腎です。
肺と腎の陰気が降りると、自然に陽気がのぼります。
陰と陽の回転軸は、体の中心、脾胃のあたりにあります。
脾胃のあたりに、痰湿、瘀血、食滞などの汚れがたまると回転軸がさびついて動かなくなります。
この場合は、汚れを綺麗にするような漢方を使います。

また、朝起きられないだけでなく、鬱を伴う場合は先に鬱の治療から考えていきます。