風邪

風邪は中医学ではと書いて「カゼ」ではなく「ふうじゃ」と読んでください。

「カゼ」も風邪の一部ですが、風邪の方がもっと広い範囲で、例えばアレルギーなども風邪が原因と考えます。

このため、カゼで使う漢方とアレルギーで使う漢方はよく似ていて両方に使う事ができます。

昔の人は目に見えなくて働きがあるものを「気」と名付けました。

気には体に必要な正気と、体に害を及ぼす邪気があります。

邪気にも沢山の種類があるのですが、その一つに風邪があります。

風の性質は、よく動くので、あちこち移動する痛みや痒み、さむけ、しびれ、震えなどを風邪が原因と考えました。

風邪には、体の外から入り込む外風と体の中で生まれる内風があります。

内風は、めまい、しびれ、耳鳴り、震え、麻痺などの原因と考えます。

中国で縁起の良い言葉

日本のオヤジ以上に、ダジャレが好きなのが中国人。
例えば「金魚」の発音は、「チンユー」で「お金が余る」という意味になる。
だから中国人は金魚が大好き。
中国に旅行すると建物のあちこちにコウモリの図案が見られる。
コウモリは漢字で書くと蝙蝠で発音は「ペンフー」。あたり一面の幸福の意味になる。
中国料理の店などに「福」の字が逆さまに張ってある。
逆さまは「倒」で、「到」と発音は同じ。福到で、幸福がやって来るの意味になる。
だから、中国の旧正月は金魚やらコウモリやら、福の逆さま張りで町中が溢れる。

カモフラージュ

病気が重く、体中に邪気がたまると、正気を助ける薬を受け付けなくなる。
これは邪気によって体を占領されて病気を治す力を失ってしまった状態と考える。
例えば、寒という邪気によって体が占領されてしまうと、病気を治すのに必要な体を暖める漢方薬を受け付けなくなってしまいます。
この時に使う作戦がカモフラージュ。
いわゆるトロイの木馬作戦。
2千年前に書かれた傷寒論という本の中に「通脈四逆加猪胆汁湯」というものがある。
これは、通脈四逆湯という体を暖め、寒邪を追い払う力がとても強い薬に、猪胆汁を加えたもの。
猪胆汁はとても苦く、少し冷やす性質。これを加える事で薬は苦くなり、邪気は「仲間が来た」と思い込み、はき出さなくなる。
体内に取り込まれてしまえば、通脈四逆湯の本領発揮。
附子や乾姜といった熱薬が、体をあたため邪気を追い払うという作戦なのだ。


良い心と悪い心

小学校の頃、文化祭でクラスで劇をやる事になった。
誰も見ていない所で、誤って花瓶を落として割ってしまった男の子の話。
「良い心」と「悪い心」が舞台に登場して言い争いするなかなか面白い劇。
最後は良い心が勝って「だけどあの子は負けなかった」という垂れ幕が出るエンディング。
練習はスムースに進み、もういつでも大丈夫状態!
だが...一つ、大きな問題があった。
割れた花瓶が無いのだ。
わざわざ割るのも忍びない。
その時、クラスのガキ大将が喧嘩して、花瓶を割った。
見事に真っ二つ。
この時ばかりは担任の先生はとても喜んだ。
勿論、おとがめなし。
めでたし、めでたし。

ひね物

そうめんで、1年ほど寝かせたものを「ひね物」と言い美味しいらしい。
さっそく食べてみた。
普通の素麺は口に入れると、ほのかに小麦の匂いがするのだが、ひね物にはそれが無い。
とてもまろやかで素麺の喉腰や食間が良く解る。
アルコールを寝かせるとまろやかになるのに似ている。
生薬でも、必ずしも新しいものが良いとは言えない。
いくつかの生薬は寝かせた方が良いものがある。
その一つが陳皮だ。
原料はミカンの皮なのだが、その名の通り陳旧な方が良いとされている。
色も全然違う。
通常のミカンの皮はオレンジ色だが、陳皮は黒い色。
一種の発酵食品。
とてもふくよかな香り。
胃腸の働きを助ける作用があり、

電波時計

これは中国に行く時の話なのですが、電波時計を持っていくと、知らない間に日本時間に戻ってしまう事があります。
結構な内陸部でも、高いビルの上とか、山の上などはそのようになります。
その事を 友人に話したのですが、全く信じてもらえず...
しかし、その友人も同じ目に遭いました。

日本時間の方が進んでいるのでまあ、予定より1時間早く起こされるだけで済むのですが、逆だったら目も当てられません。

台風前

台風10号が来る少し前の空です。

アニメのタイトル画面のようでした。

邪実について

邪実とは、体内に余分なものがあり、それが病気の原因となっている事です。
また、今は病気まではいかなくても将来的に病気の原因になる可能性がある場合も含みます。
邪実は一般的には「外因」「内因」「不内外因」があります。
外因は六因とも言い、「風、寒、暑、湿、燥、火」をさします。
内因は六鬱とも言い「気鬱、血鬱、痰鬱、湿鬱、食鬱、火鬱」です。
不内外因は、食事の不摂生、過労、運動不足などです。
さて、過労、運動不足、食事の不足などは邪実とはいいません。
そうすると、食事の不摂生は食滞と考えます。これは食鬱と同じ意味になります。
外因は外からやってくる邪気で急性病に多いものです。
ただ、このブログで以前のべたように宿邪(伏邪)として体内に長く居座る場合があり、内因と外因の明確な区別は必要ありません。

そうすると、邪気は次のように整理されます。

目に見えない邪気
風(風寒 風熱) 寒凝 気滞 火 燥
目に見える邪気
瘀血 食滞 痰 湿 湿熱

まず、この10種類の邪気が体内にあるかどうかを先に判断します。
何故なら、邪気の種類によって辨証論治(病気の判断や治療)の方法がかわってくるからです。

治則 宿風

今まで宿邪の性質についてお話ししましたので、次にそれぞれの宿邪の治則について簡単にお話しします。

まず宿風の治則。
宿風の治則は去風です。
よく使われるものが桂枝湯、香蘇散などです。
また風熱の場合は銀翹散、麻杏甘石湯なども使われます。
外風の場合との違いは、外風は精気の虚がまだあまり進んでいない場合が多く、少し強めの去風薬を使い一気に外邪を追い出します。
しかし宿風の場合は慢性化しています。
宿風が長く去らない原因の一つとして正気の虚があります。
ですから、正気特に衛気の強化が必要となります。
代表方剤が衛益顆粒や桂枝加黄耆湯などです。
去邪(邪気をとりのぞく事)と扶正(正気を助ける事)のバランスが伏邪の治療ではとても大切です。
また、宿風は長時間体内に居座り続けるため、化熱する場合が多いですが、寒邪とむすびついて宿風寒となる事もよくあります。

中医の診察室

中国には漢方専門の総合病院があります。
何科、何科と別れていて、まるで西洋医学の病院のようです。
ですが、雰囲気は全然違います。
診察室のドアは開けっ放し。
診察している患者さんのすぐ後ろに次の患者さんたちが順番に列を作って待っています。
婦人科などデリケートな診療でも実にオープンで、待っている患者さんは診察の様子を観察しています。
お医者さんもそれを意識して、後ろに並んでいる患者さんの方を意識して話す事もよくあります。
特に治療がうまく言っている時など、ドヤ顔してアピールしています。
通路も患者さんでうめつくされて、賑やかな事このうえないです。
患者さんもお医者さんとタメ口で色々と注文つけたりと、面白いです。
とにかくエネルギッシュで、パワーにあふれています。
私も研修から帰ってしばらくは、中国パワーをもらって元気になります。
ですが、またエネルギー切れになるので、定期的な中国研修は必須です。