蛇床子

昔、ある村である種の怪病が流行しました。
病人は全身の皮膚に吹き出物が出来て痒くてたまらないというものです。
あるお医者さんが言いました「ある島に傘の形をした白い花をつけ、羽毛のような葉っぱの薬草がある。
その実を煎じて患部を洗うと病気が治る。」と。
ただその島には沢山の毒蛇が這い回っていて薬草をとるのは容易ではありません。
ある青年が身を挺してその島に向かいました。
硫黄酒を携えて端午の節句の時に島に上陸して、毒蛇を退治しました。
青年は薬草をもって返り、沢山の仲間の病気を治しました。
この薬草は蛇がよこたわっていた下から採集されたので「蛇床」と呼び、その種を「蛇床子」と呼ぶようになりました。