金銭草

昔、昔。あるところに、仲むつまじい1組の夫婦がいました。
ある日、夫が突然に病に倒れて死んでしまいました。
妻は医者を呼んで夫の死因を調べてもらいました。
医者は、原因はお腹にあると言って、お腹から胆石を取り出しました。
妻は亡くなった夫の思い出にと、その胆石を網の袋に入れて首から提げていました。
有るとき、妻はその胆石がとても小さくなっているのに気が付き、医者に理由を尋ねました。
医者は「たぶん、山で仕事をしている時に石が小さくなるような薬草に触っているのではないか?」と言いました。
そこで医者と妻は二人で山に登り、妻がいつも柴かりをしている場所に生えている草をいくつも持ち帰り、試しに胆石をくるんでみました。
果たして、その中の1つの草を使うと胆石が小さくなりました。
医者はその薬草を使って沢山の人の結石病を治しました。
人々は、この薬草は凄いものだと思い、金銭よりも価値があると「金銭草」と名付けました。
金銭草の葉っぱは銅銭に似ているので、それも名前の由来になっていると思われます。