
当店で漢方薬を使う時は、次の2つの点を考慮して漢方薬を使います。
1.中国医学の辨証論治
中国医学では症状を聞いたり、顔色、舌の色、脈などをみて証を決定します。これを辨証といいます。
辨証は体質的な部分と、病邪の状態をみます。
例えば血虚血淤という場合は、血の不足があり、また血の汚れがある場合です。
こまかく証を分けると数百種類になります。
辨証論治を行うという事は、漢方の効き目を良くするだけでなく副作用の予防になります。
漢方の副作用の多くは、体質にあわないものを使うために起こります。
ですから体質にあった漢方を選ぶ事はとても大切です。
2.西洋医学の診断結果
同じ不妊症でも、卵巣の機能低下が原因の場合と、卵管の閉塞が原因の場合では治療方法が全く違います。
漢方薬を使う場合でも同じです。 西洋医学の診断結果を中国医学的に解釈して処方を選びます。
例えば、卵管の閉塞の場合は、卵管に汚れがたまっていると考えます。
これを中国医学では「痰淤互結」といいます。痰は汚れた水、脂、繊維です。淤は淤血で汚れた血の事です。
これらの汚れが入り交じって、卵管の通りを悪くしていると考えるのです。
ですから、痰や淤血を綺麗にする漢方薬を使います。
また、病院の検査で全く異常が無い場合もあります。
この場合、基礎体温が綺麗なら、ピックアップ障害、受精障害、卵管の機能障害、着床障害の可能制があります。
これらは、体内の汚れや気の流れと関係がありますので、その部分を調えて少しでも妊娠率を改善するようにしています。
勿論、この場合は体外受精との併用も良い方法です。
当店では、この2つの方法を取り入れる事によって、効果を高めています。
